長引く鼻の不調は
「食」からのSOSかもしれません
〜歯科医・吉野敏明氏の理論から学ぶ、
薬に頼らない「引き算」の健康法〜
「薬を飲んでも、またすぐに鼻が詰まる」
「顔の奥が重だるく、頭がスッキリしない」
病院で「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」と言われたり、季節の変わり目に必ず鼻の調子を崩したりすることはありませんか?
実は、その不調の原因は鼻そのものではなく、「毎日の食事」によって身体の免疫システムがSOSを出している状態かもしれません。
今回は、歯科医師であり、根本治療の啓蒙活動をされている吉野敏明先生の理論をベースに、エビデンス(医学的根拠)を交えて、「なぜ膿がたまるのか?」を紐解いていきます。
あなたの鼻は「高性能な空気清浄機」
まず、私たちの顔にある副鼻腔(ふくびくう)という空洞の役割を知ることから始めましょう。
ここは本来、以下の機能を持つ「フィルター」です。
✔ キャッチする:粘膜の毛(線毛)が、菌やウイルスを捕まえる
✔ 排出する:捕まえた異物を鼻水として外へ捨てる
健康な状態であれば、自動でお掃除が行われるため、膿がたまることはありません。
しかし、ある「特定の食事」を続けることで、このフィルター機能が壊れ、お掃除部隊が働けなくなってしまうのです。
吉野敏明先生が提唱する「4毒」とは
吉野先生は、日本人の体質に合わず、粘膜や免疫を傷つける原因として以下の4つ(4毒)を挙げています。
これらが、身体の中で炎症の火種になります。
⚠️ 避けるべき「4毒」
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1. 小麦
(パン、パスタ、ラーメン、うどん等) -
2. 植物性の油
(サラダ油、スナック菓子、揚げ物、ドレッシング) -
3. 乳製品
(牛乳、ヨーグルト、チーズ) -
4. 甘いもの
(砂糖、果糖ブドウ糖液糖、甘いお菓子)
【根拠】なぜ甘いものや小麦で鼻が悪くなるのか?
「鼻の病気なのに、なぜ食事が関係あるの?」と思われるかもしれません。
ここでは、納得して実践していただくために、その医学的なメカニズム(エビデンス)をご紹介します。
🔬 根拠①:砂糖で免疫細胞が「麻痺」する
私たちの鼻や喉には、バイキンを食べてくれる「好中球(こうちゅうきゅう)」という白血球がいます。しかし、糖分を摂取して血糖値が上がると、この好中球の働きが激減することが研究で分かっています。
1973年の研究(Sanchez et al.)によると、砂糖(グルコース等)を摂取した後、好中球が細菌を捕食する能力(貪食能)は約50%も低下し、その影響は約5時間続くと報告されています。
つまり、甘いものを食べた後の5時間は、鼻に入った菌に対して「無防備」な状態になり、膿がたまりやすくなるのです。
🔬 根拠②:小麦が腸と鼻のバリアを壊す
小麦に含まれる「グルテン」は、腸の粘膜細胞の結合を緩め、炎症を起こす原因となります(リーキーガット症候群)。
近年の研究では「腸と鼻の関連(Gut-Sinus Axis)」が注目されています。腸の粘膜と鼻の粘膜は免疫システムで繋がっているため、「腸が荒れると、鼻の粘膜も荒れる」という現象が起きます。
吉野氏は、鼻の粘膜を修復するためには、まず小麦を断ち、腸内環境を整えることが最優先であると指摘しています。
身体教育家として提案する「2週間の引き算」
このように考えると、蓄膿症は単なる鼻の病気ではなく、「不適切な燃料(食事)によるエンジントラブル」と言えます。
修理するためには、薬という洗剤を入れる前に、まず汚れた燃料をストップさせる必要があります。
まずは2週間、以下の「引き算」を試してみませんか?
まずはここからスタート
✔ 朝のパンをご飯と味噌汁に変える✔ 炒め物をやめ、煮る・蒸す調理にする
✔ お菓子を買わない習慣をつける
食事が「汚れを入れない(守り)」のケアだとすれば、整体は「汚れを出す(攻め)」のケアです。
当院では、背骨や骨盤を整え、滞った血流とリンパの流れをスムーズにすることで、体の中に溜まった老廃物を排出しやすい状態へ導きます。
※本ページは吉野敏明氏の理論および一般的な栄養学に基づく情報提供を目的としており、医療行為・診断・治療を目的としたものではありません。
※症状が重い場合や投薬中の方は、専門の医療機関にご相談ください。

