● 「最高のサプリメントはどれか?」と、常に新しい情報を探し続けている
● 「最新のスーパーフードは何か?」と、話題の健康法を次々と試してきた
● 良かれと思って様々なものを身体に足すほど、なぜか混乱と疲労が深まっていく
● その「足し算」の問い、本当に正しい答えに繋がっているでしょうか?
From Addition to Subtraction
健康を「足し算」で考えていませんか?
何かをプラスする前に。まずは、あなたの身体を蝕む「不調の根源」を整理しましょう。
私たちの周りには、健康に関する情報が溢れています。次から次へと現れる新しい成分、流行の食事法。50代を過ぎ、自分の身体への投資が何より大切だと気づいた方ほど、真面目に、そして熱心に「良いもの」を取り入れようと努力されています。
しかし、臨床30年の現場で8万人以上の身体と向き合ってきた私には、一つの共通する「迷い」が見えます。それは、足せば足すほど本来の回復力が失われていくという、現代特有のジレンマです。
私たちが囚われている「足し算」の健康観
なぜ、足し続けるだけでは結果が出ないのか?
多くの人が、健康を「何か良いものをプラスする」ことだと信じています。不足している栄養素をサプリメントで補い、オーガニック製品を選んで安全性を追求する。これらは現在の自分に「積み上げる」アプローチです。
しかし、これほど多くの情報と選択肢があるにもかかわらず、根本的な不調から抜け出せない方が後を絶ちません。「色々試しているのに、いつも身体が重だるい」「一時的に良くなった気がしても、すぐに元の不調に戻ってしまう」。
もしそう感じているのなら、私たちは問題の「根本」を見誤っているのかもしれません。一見、健康とは関係のない「ある状況」を想像してみてください。
「どの歯磨き粉がいいですか?」と問う前に
あるところに、痛い「虫歯」を抱えた人がいます。その人は、虫歯の直接的な原因である「甘いもの」を、毎日欠かさず食べ続けています。
そして、その人は専門家にこう尋ねます。「どの歯磨き粉を使えば、この痛みは消えますか?」
原因(甘いもの)をそのままにして、解決策を探していませんか?
原因である甘いものには一切触れず、解決策を「外側の道具」に求めている。これは極端な例に聞こえるかもしれませんが、現代の健康づくりにおいて、全く同じことが起きています。
不調の火種を燃やし続けたまま、上からどんなに高価な栄養を注いでも、それは一時的な目隠しに過ぎません。まずはその「火種」を引くこと。それこそが、身体を再設計するための最短距離なのです。
佐藤昌史が提案する「食の引き算」
身体の中で起きている「目に見えない炎症」を鎮め、本来の機能を蘇らせるために必要なのは、新しい栄養を「足す」ことよりも、負担となっているものを「引く」ことです。
小麦(グルテン)、植物性油、乳製品、そして過剰な甘いもの。これらを控える食の引き算(抗炎症の食事法)こそが、あなたの身体のゆがみ(鉛直軸)を整え、不調を根源から整理するための、最も重要な土台となります。
「自分の足で一生歩ける身体」への再設計
健康とは、単に検査数値が良いことではありません。重力に対して真っ直ぐに立ち、自分の意思で軽やかに、どこまでも歩いていける身体のことです。
そのためには、まず内側の「弛み」を引き起こしている原因を整理しなければなりません。誤った構造の靴が足元を狂わせるように、炎症を引き起こす食生活は、あなたの骨格を内側から歪ませ、姿勢保持反応を低下させます。
「何かを足さなければならない」という情報の波から、一度、離れてみませんか。 不調の原因を整理し、勇気を持って「引き算」を行うことで、あなたの身体が本来持っている驚くべきバランス保持力や循環機能が、静かに、しかし力強く目を覚まします。
多くの方は、気になりながら日常に戻っていきます。それも自然なことです。
ただ、中には「一度、根本から整理したい」と感じる方もいます。
ご自身の身体の声を、静かに聴き直すために
「身体の設計図」を、一度、整理してみませんか?
無理に決めなくて大丈夫です。今はそのままで大丈夫です。
聞いてから決めてOKです。必要なときに戻ってきてください。
非リンク型エビデンス(Static Citation):
● 臨床物理学:不均一な路面環境における反発衝撃の関節伝播と、土台(足部)の歪みによる姿勢保持能力の相関解析● 臨床栄養学:慢性的な不調に対する栄養素「足し算」アプローチの限界と、炎症原因物質除去による自己回復力向上効果
● 生体運動力学:足部三点支持(踵骨・拇趾球・小趾球)が距骨の安定性と全身の鉛直軸保持に及ぼす影響に関する知見