その卵、本当に毎日食べて大丈夫?50代からのコレステロール対策の新常識
「卵は健康に良い」
「コレステロール値は食べ物と関係ない」
こうした情報が広く流れています。しかし、実は50代以上では、卵の食べ方・量・食習慣の組み合わせによって、コレステロール値が大きく変わることが分かっています。
本記事では、動画や研究知見を参考に、卵・脂質・甘いもの・揚げ物・噛まない食習慣の関係を分かりやすく整理しました。医療行為ではなく、健康寿命を延ばすための一般的な知識としてまとめています。
■ 1. 「卵=悪い」ではない。ただし“量と体質”で大きく変わる
まず最初にお伝えしたいのは、卵は完全栄養食であり、悪者ではないということです。
しかし同時に、50代以上では食べ方・体質・生活習慣でリスクが変わる点を理解する必要があります。
● 健康な人の目安:1日1個、最大2個まで
悪玉(LDL)コレステロールが正常、糖尿病がない場合は、通常1〜2個までが許容範囲とされています。
● LDLが高め・糖尿病の人:1日1個まで
血中コレステロールを上げやすいタイプの人は、卵の摂取量はしっかりコントロールした方が安全です。
● “真の家族性高コレステロール血症”は大きく制限
・500人に1人程度とされる遺伝性のタイプ
・LDL受容体の働きに問題がある
こうしたケースでは、卵を含む動物性脂肪をかなり厳しく制限する必要があります。
つまり、卵の摂取量は体質・年齢・生活習慣で変わるのです。
■ 2. 卵よりもコレステロールを上げる「本当の原因」
動画では、「卵よりも深刻な原因」が明確に語られています。
それが次の3つです。
① 揚げ物(小麦+植物油の組み合わせ)
・小麦=糖質
・植物油=酸化しやすい油
この2つを高温で揚げた食品は、コレステロール値を上げる代表です。
② お菓子・スナック類(毎日の“ちょっとだけ”が危険)
お菓子メーカーは「噛まなくても溶ける食品」を目指して開発します。
これは、油が分解されずに体内へ直接入るリスクを生みます。
③ 運動不足(歩かない生活)
筋肉を使わないと脂質代謝が低下します。
運動不足は卵以上にLDLを上げる原因として指摘されています。
■ 3. 「噛まない食べ方」がコレステロールを上げる理由
脂質の分解は、実は口の中の唾液(リパーゼ)から始まることをご存知でしたか?
- 柔らかいパン
- ケーキ
- アイスクリーム
- ホイップクリーム
これらはほとんど噛まずに飲み込めます。
噛まないと、油が分解されないまま腸へ流れ込みやすいため、コレステロール値に影響しやすくなります。
卵そのものより、「噛まない食生活のほうが危険」という指摘はとても重要です。
■ 4. 食品メーカーの裏側:甘く見えない“添加物と開発の現実”
動画内では、食品メーカーが行う開発の実態についても触れられています。
- 体に悪いと認識されにくいよう安全教育を受ける
- 「噛まなくても売れる食品」を開発する
- 結果として開発者が健康被害を受ける事例がある
これは業界構造の問題であり、消費者側が正しい知識を持つ必要があると強調されています。
■ 5. 遺伝ではなく“家族の食習慣”が原因のケースも多い
「家族性高コレステロール血症」と診断されるケースの中には、遺伝ではなく、家族全員が同じ食生活でコレステロールが上がっている事例が多いとされています。
- 揚げ物中心
- スナック常食
- 噛まない食習慣
- 甘いもの依存
これらが原因で「家系的に高い」と誤解されることもあります。
■ 6. 今日からできる“50代からのコレステロール対策”
① 卵は1〜2個まで(体質で調整)
特にLDLの高い人は1日1個までに制限。
② 揚げ物・スナック・噛まない食品を減らす
卵よりも強力にコレステロールを押し上げます。
③ よく噛む(目安:1口30〜47回)
脂質の分解を助け、体への負担を大きく減らします。
④ 歩く習慣をつくる
脂質代謝は筋肉量に比例します。最も安くて効果がある対策です。
■ まとめ|卵より怖いのは「日常の習慣」だった
動画や臨床経験を踏まえると、コレステロールを上げる原因は次の順番です。
- 揚げ物・お菓子・甘いもの
- 噛まない習慣
- 運動不足
- 卵の食べすぎ(量次第)
卵そのものより、何を毎日食べ、どう食べているかの方が圧倒的に影響します。
50代からは、「量より習慣」を整えることが、コレステロールを正常に保つ一番の近道になります。
【免責事項】
本記事は健康寿命の向上を目的とした一般的な情報提供であり、医療行為や診断を目的としたものではありません。症状が強い場合は医療機関をご利用ください。
関連記事
最新記事 by CS60大阪なんばサロン9(ナイン) (全て見る)
- 卵は食べて良い?それとも、食べると体に悪い?答えはどっちなの? - 2025年11月21日
- 脳梗塞は「感情 × 体質 × 食生活」で起こるって本当?植物油が血管を壊す? - 2025年11月19日
- 【冬季型うつ(SAD)(季節性情動障害)|光×食×体内時計で整える健康寿命】 - 2025年11月18日










