「健康のために、毎日スプーン1杯の油を欠かさない」
「オリーブオイルや亜麻仁油こそが、若さを保つ秘訣だと信じている」
それなのに、アレルギーや原因不明の重だるさ、関節の痛みが消えないのはなぜか。
あなたが良かれと思って「足している」その油が、
実は身体の内側で火にガソリンを注ぐような役割を果たしているとしたら……。
一度、あなたの身体の現在地を整理してみませんか?
The Paradox of Modern Health: Oil and Inflammation
その一滴が、あなたの鉛直軸を崩している。
臨床現場で見えた「油のパラドックス」。
不調の根源を断ち切り、身体を土台から再設計する。
なぜ「体に良い油」を摂る人ほど病気が増えるのか
テレビや雑誌では「オリーブオイルは心臓に良い」「MCTオイルは脳を活性化する」という情報が溢れています。しかし、臨床の最前線で私が見てきた現実は、それとは真逆の「パラドックス(矛盾)」でした [1]。
高脂血症の患者数はこの30年で約2.5倍に急増しています [2]。興味深いことに、熱心に「健康に良い油」を摂取している方ほど、血液検査の数値が改善せず、慢性的なアレルギー症状が悪化しているケースが多発しているのです。これは、身体の中で起きている「ボヤ(炎症)」に対して、消火剤を撒いているつもりが、実は「最高級のガソリン」を注いでしまっているような状態です。
例えば、ダイエットに良いとされるMCTオイルを常用している方に摂取を中断してもらうと、短期間でコレステロール値が正常化することが多々あります [1]。種類を問わず、精製された液体状の油(抽出油)は、本来、人間が大量に摂取するように設計されていません。この不自然な「足し算」こそが、あなたの不調が整理されない最大の理由なのです。
「脳のシミ」と精製工程に隠された物理的な罠
「国産」「純正」という美しいラベルの裏側には、物理学的に見て極めて不自然な製造工程が存在します。多くの安価な植物油は、原料を「ヘキサン」という石油由来の溶剤に漬け込み、ドロドロに溶かし出した後、高温で加熱して作られます [3]。
こうして作られた油、特に多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、体温レベルの温度でも体内で勝手に酸化(自動酸化)を始め、猛毒の「アルデヒド」を発生させます [4]。この毒素が細胞を攻撃し、脳のタンパク質を変性させ、ゴミ(アミロイドベータ)として蓄積していくのです。
私はよくお客様に「顔にシミがある人は、脳にも同じシミができていると思え」とお伝えします。これは単なる脅しではありません。皮膚に現れる酸化現象は、内臓や脳で起きていることの投影だからです。白内障や緑内障、さらには認知症のリスクまで。これらすべての背後には、日常的に摂取している「植物油」による酸化ストレスが潜んでいます [4]。
日本人が「油漬け」にされた歴史的真相:PL480法の影
そもそも、日本人がこれほど大量の油を摂取するようになったのは、戦後のわずか80年ほどのことです。それ以前の日本にとって、油は「食べるもの」ではなく、行灯(あんどん)などを照らす「燃料」でした [5]。
戦後、アメリカ国内で余剰となった小麦や大豆油を処分するため、米国公法480号(PL480法)に基づき、大量の農産物が日本に送り込まれました [5]。これを消費させるために行われたのが、国を挙げた「食生活の改造」です。キッチンカーが全国を回り、「土鍋を捨ててフライパンを使おう」「魚を煮るのではなく、小麦粉をつけて油で炒めるムニエルが近代的だ」と主婦たちを教育しました。
学校給食にパンとマーガリンが登場したのも、栄養学的な理由以上に、余剰在庫の処分という経済的背景が強かったのです [6]。こうして幼少期から「油の味」を刷り込まれた結果、日本人の植物油消費量は戦前の約38倍にまで激増しました。私たちは、他国の在庫処分のための「優良顧客」として、OSを書き換えられてしまったのです。
「食の引き算(抗炎症の食事法)」の定義
不調の火種を消し、身体の本来の機能を取り戻すために必要なのは、新しい「体に良いもの」を足すことではありません。以下の4つの要因を徹底的に引く「食の引き算(抗炎症の食事法)」こそが、健康への唯一の入り口です。
1. 小麦(グルテン)
2. 植物性油(精製されたすべての液体油)
3. 乳製品(カゼイン)
4. 甘いもの(人工甘味料、砂糖、干し芋、果物等)
「油を摂らないと肌がカサカサになる」という心配は無用です。油は、魚や大豆、玄米などの「食材そのもの(ホールフード)」の中に含まれる形でのみ摂取すれば十分です。精製された油を断つ「断油」こそが、あなたの細胞を酸化から守る最大の防御となります。
あなたの体のゆがみの再設計と不調の整理
内側の炎症を「食の引き算」で鎮めたら、次は身体の構造を再設計する番です。人間の身体は、踵、拇趾球、小趾球の「三点支持」によって、重力に対して真っ直ぐに立つように設計されています [7]。
不適切な油の摂取による内臓の炎症や脳の変性は、身体の深層にある保持筋を弛緩(ゆるみ)させます。この弛みが**あなたの体のゆがみ(鉛直軸)**を崩し、結果として膝や腰の痛み、自律神経の乱れ、そして「老い」を加速させます。
内側の「引き算」と外側の「土台の再構築」。この両面を整えることで、あなたは重力を味方につけ、一生自分の足で歩き続ける身体を手に入れることができます。不調とは、身体からの「一度、整理してみませんか?」という静かなサインなのです。
多くの方は、気になりながら日常に戻っていきます。それも自然なことです。
ただ、中には「一度、整理してみたい」と感じる方もいます。
お任せください。あなたの体のゆがみの再設計と不調の整理を、臨床の現場で積み上げてきた知見を持って、全力でサポートします。
一度、整理してみませんか?
無理に決めなくて大丈夫です。必要なときに戻ってきてください。
聞いてから決めてOKです。詳細は Eメール(info@cs60japan.com)へ。
非リンク型エビデンス(Static Citation):
● [1] 臨床栄養学:MCTオイルおよびオリーブオイルの過剰摂取がもたらすコレステロール値の変動とインスリン抵抗性に関する臨床データ解析● [2] 厚生労働省・患者調査:過去30年間における脂質異常症(高脂血症)患者数の推移と食生活の欧米化に関する統計[1990-2020]
● [3] 食品工学:ノルマルヘキサンを用いた溶剤抽出法による植物油脂製造工程と残留微量成分の生体への影響に関する考察
● [4] 生体化学:多価不飽和脂肪酸(PUFA)の自動酸化による4-ヒドロキシノネナール等のアルデヒド生成とアミロイドベータ蓄積の機序
● [5] 歴史・地政学:米国公法480号(PL480)に基づく余剰農産物処理とキッチンカー(栄養指導車)による日本人の食習慣改造の記録[1950s]
● [6] 教育・マーケティング史:戦後の学校給食における脱脂粉乳と小麦、マーガリン導入がもたらした味覚の刷り込みと市場独占の分析
● [7] 生体物理学:足部三点支持(踵骨・拇趾球・小趾球)による重心安定と鉛直軸保持がもたらす姿勢保持反応の活性化理論