【睡眠編】 Vol.1
「睡眠薬で寝ている」は、
「気絶」しているだけでした。
~脳が休まらない本当の理由と、薬に頼らない「回復」の定義~
「昨日は薬のおかげで8時間寝た。でも、なぜか朝から体が重い…」
あなたも、こんな経験はありませんか?
もしあなたが、「眠れないから薬やアルコールで寝る」という習慣を持っているなら、身体教育家として、一つだけ残酷な真実をお伝えしなければなりません。
あなたは昨日、一度も「睡眠」をとっていません。
あなたがしていたのは、睡眠ではなく「気絶(脳の強制シャットダウン)」に近い行為だからです。
医学的に証明された「偽りの睡眠」
「気絶なんて大げさな」と思われるかもしれません。しかし、これは医学的なデータに基づいた事実です。
例えば、手術で使用する麻酔薬(ミダゾラムなど)と一般的な睡眠導入剤の作用機序は非常に似ています。(※1)
吉野敏明医師(銀座エルディアクリニック院長)は、これらは脳の機能を薬物で強制的に停止させているだけであり、「意識がない」のと「眠っている」のは生理学的に全く別の現象であると指摘しています。
🔍 脳波の違いが決定的証拠
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⭕️ 本来の睡眠(自然な眠り)
入眠直後の90分で脳波が「ズバーン」と深く落ち込み(ノンレム睡眠)、脳の疲労物質を洗浄・修復します。 -
❌ 薬・アルコールによる睡眠
脳波は深く落ち込まず、浅い状態で平坦に推移します。意識はないものの、脳はずっと「アイドリング状態」で動き続けています。だから、何時間寝ても疲れが取れないのです。
💻 あなたの体を「パソコン」に例えると…
自然な睡眠は、メニューから「シャットダウン」を選ぶ行為です。
システムは内部を整理し、アップデートを行い、安全に電源を落とします。だから翌朝、サクサク動きます。
薬や酒で寝るのは、稼働中のパソコンの「コンセントをいきなり引っこ抜く(強制終了)」行為です。
画面は真っ暗になり静かになりますが、内部データは整理されず、熱を持ったままです。
翌朝電源を入れると、システムエラーを起こし、動作が重い(だるい)まま立ち上がることになります。
「8時間睡眠」は、寿命を縮める?
「健康のために8時間は寝ないと」という常識も、実は科学的には疑わしいものです。
日本の大規模な追跡調査(JACC Study)などのデータによると、以下のような衝撃的な結果が出ています。(※2)
【睡眠時間と死亡リスクの関係】
最も長生きするのは「6.5時間〜7時間」
逆に、8時間以上寝ている人の方が、
死亡リスクが高まるというデータがあります。
「眠れないから」と薬を使って無理やり時間を伸ばすことは、体に不要なアイドリングを強要し、寿命を削っているようなものです。
東洋医学の視点で見ても、年齢とともに睡眠時間が短くなるのは「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる自然な現象であり、病気ではありません。(※3)
「長く寝なければならない」という強迫観念こそが、最大のストレス源なのです。
薬を捨てて、どうやって眠るのか?
「でも佐藤先生、薬がないと不安で…」
そう思うのも無理はありません。長年頼ってきた杖を捨てるのは怖いものです。
しかし、安心してください。人間には、薬なんかよりも遥かに強力で、副作用のない「最強の睡眠スイッチ」が標準装備されています。
それは、「光」と「時間」という物理法則です。
次回のVol.2(ページ下部)では、あなたの脳内にある「体内時計のズレ」を物理的にリセットし、薬なしで泥のように眠るための「朝の17時間タイマー(別名メラトニンタイマー)」について解説します。
精神論ではありません。これは人体の構造に基づいた「科学」です。
まずは「自分の現在地」を知ることから
「私の不眠は、薬をやめても大丈夫?」
「長年の服用で、体がどうなっているのか知りたい」
そんな不安をお持ちの方は、まずは無料相談をご利用ください。
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佐藤 昌史 (身体教育家)
健康住宅会社を設立後、住環境だけでは解決できない身体の問題と向き合う。「体の声を聴く観察力」を軸に、痛みや不調を無理なく改善へ導く身体教育家として活動。著書はAmazonランキングにて3冊連続ベストセラー1位を獲得。

【本記事の根拠データ・用語解説】
※1 睡眠薬と麻酔の類似性:
ベンゾジアゼピン系などの睡眠薬は、脳のGABA受容体に作用して神経活動を抑制します。これは静脈麻酔(鎮静)と同様の機序であり、自然なノンレム睡眠(深い徐波睡眠)とは脳波形が異なります。(参考文献:吉野敏明『医療の嘘』ほか)
※2 睡眠時間と死亡リスク(JACC Study):
名古屋大学大学院の玉腰暁子氏らの研究グループによる大規模調査(約11万人を対象とした10年間の追跡調査)。睡眠時間が7時間前後のグループが最も死亡率が低く、それより短くても長くてもリスクが高まる「U字型」の関連性が報告されています。
※3 腎虚(じんきょ)とは:
東洋医学の用語で、加齢に伴い「生命エネルギーの貯蔵庫」である「腎」の働きが低下すること。白髪や老眼と同じく自然な現象であり、高齢者の睡眠が浅くなるのもこの影響とされています。病気ではなく「冬の季節」に入った状態です。
▼ 次回、不眠解消の「物理法則」を公開