【アルツハイマーの真実・前編】「脳が老ける」決定的な原因は「食」と「内臓脂肪」だった—炎症の連鎖が脳を破壊する

【アルツハイマーの真実・前編】「脳が老ける」決定的な原因は「食」と「内臓脂肪」だった—炎症の連鎖が脳を破壊する

【本記事の知恵と哲学について】

本記事は、身体教育家・佐藤式の視点から、アルツハイマー病の根本原因を「食」と「身体の構造」から考察します。その解決策は、炎症の元を断つ「食の引き算(抗炎症の食事法)」の徹底です。

【アルツハイマーの真実・前編】「脳が老ける」決定的な原因は「食」と「内臓脂肪」だった—炎症の連鎖が脳を破壊する

【結論】アルツハイマー病は、植物油などに含まれる
「病気の元」が引き起こす**慢性的な「炎症の連鎖」**によって発症する。

最新の研究と臨床知見は、脳の老化、すなわちアルツハイマー病の進行が、食事やライフスタイルに起因する「身体の炎症」と深く関わっていることを示しています。特に、日常的に摂取する植物性油や甘いものに含まれる「病気の元」が引き起こす炎症が、最終的に脳の構造そのものを破壊していくのです。

本記事では、この結論を裏付ける「脳の老化を加速させる二大要因」と、病気の進行をたどる「炎症の連鎖のメカニズム」について詳述します。

1. 脳の老化を加速させる二大要因:内臓脂肪と筋肉

脳の若々しさは、食生活、運動、睡眠、ストレスといった要因だけでなく、「身体の組成」そのものに深く関係していることが、MRIを用いた最新の研究で明らかになりました。

1-1. データ:内臓脂肪が多い人ほど脳が老けている

全身のMRI画像から脳年齢を推定した研究では、以下の明確な関連性が示されました。

  • 内臓脂肪が多い人ほど脳が老けていることが判明しました。
  • 特に、筋肉量に対する内臓脂肪の比率が高い人ほど、脳の老化が進んでいます。
  • 内臓脂肪が多いグループは、認知機能のスコアが有意に低下しており、脳の構造異常(白質病変や血管周囲腔拡大)が有意に多く発症していることが確認されています。
  • 中年期にBMIやウエスト周囲径が高い人は、加齢に伴い記憶や思考を司る大脳皮質(灰白質)の厚さが薄くなる比率が高まり、脳の老化を10年以上加速させる可能性があります。
  • 一方で、意外なことに皮下脂肪(日本人がなりにくいタイプ)と脳の老化の間には、ほとんど関連が見られませんでした。

1-2. データ:筋肉量と脳の若さ

  • 筋肉量が多い人ほど、実年齢や性別に関わらず脳が若いという事実が確認されました。
  • これは、運動をしない若い人でも脳が萎縮している可能性があることを示唆しています。
  • 結論として、体の健康状態は、脳の健康状態をそのまま反映していると言えます。

2. アルツハイマー病の病態をたどる「炎症の連鎖」

脳が老化し、アルツハイマー病へと至るプロセスは、主に植物油の過剰摂取が引き起こす連鎖的な防御反応として説明されます。

2-1. 病気の元:植物油から有害物質へ

  • 植物油の過剰摂取: アルツハイマー病は、特に植物性油の中に含まれるリノール酸の取り過ぎによって引き起こされると臨床的に指摘されています。
  • 炎症物質への変化: リノール酸は炎症を強める**TNF-α**(腫瘍壊死因子アルファ)に変化し、また植物油が酸化することで**アルデヒド**という有害物質に変化します。

2-2. 脳内での防御反応と破壊の連鎖

  • 脳脊髄門(フィルター)の突破: 本来、脳と脊髄には**脳脊髄門**というフィルターがあり、悪いものを入れないようにしています。しかし、30年、40年、50年という長期間にわたって有害物質にさらされると、このフィルターをアルデヒドなどが通過してしまうことがあります。
  • 防御タンパク質(アミロイドベータ)の付着: アルデヒドが侵入すると、脳の神経が破壊されるのを防ぐため、身体は防御反応として**ベータアミロイド**というタンパク質を付着させます。
  • 連鎖反応の発生: その後、TNF-αがこのベータアミロイドを攻撃するという連鎖反応が起こり、これがアルツハイマー病の病態となります。
  • 他の要因: 歯周病の細菌も、長期間(30〜50年単位)で脳脊髄門を乗り越えてくる要因の一つとして指摘されています。

【後編予告】脳を守り「若々しさ」を保つ最終手段

この破壊の連鎖を止めるには、食事と運動による根本的な対策が必要です。後編では、「病気の元(炎症の元)」を断つ具体的な**「食の引き算」プログラム**と、筋肉が分泌する**抗炎症ホルモン「マイオカイン」**を活用した、脳を若返らせるための具体的な実践法を解説します。

未来の笑顔を守るために。この知恵を、愛する家族に届けてください。

この知恵は、ご両親、おじいちゃん、おばあちゃんの健康寿命を延ばし、お孫様世代の未来の健康を守るための確かな知恵です。ぜひ、この大切な知恵を、愛するご家族に教えてあげてください。

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【本記事の知恵の出典(エビデンス)】

  1. 東邦大学. 内臓脂肪の老化が脳の老化を進める. [url: https://www.toho-u.ac.jp/press/2024_index/20250214-1450.html]
  2. 富山大学. 筋肉が認知症発症をコントロールする! ~動かさないことで衰えた筋肉から分泌される有害分子を発見. [url: https://www.u-toyama.ac.jp/news-education/37368/]
  3. 吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜. 「脳が老ける人」と「若々しい人」の決定的な違い. [url: http://www.youtube.com/watch?v=ohbKPdLZ2lM]
  4. 糖尿病ネットワーク. 中年期の肥満やメタボが脳の老化を10年以上早める. [url: https://dm-net.co.jp/calendar/2019/029435.php]
  5. 肥満予防健康管理財団. 肥満は認知症リスクも高める. [url: https://himan.jp/news/2025/000955.html]
  6. 花王株式会社. 65歳以上の人において、内臓脂肪と認知機能が関係していることを発見. [url: https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2021/20211125-001/]