不安・パニックは腎臓からのSOS?「4毒抜き」で心が整い、悲しみが消える理由
こんにちは。身体観察家の佐藤 昌史です。
「わけもなく不安になる」「急にイライラが止まらなくなる」
あるいは、「昔のような穏やかな気持ちになれない」
こうした心の不調を感じた時、多くの方は「ストレス社会だから」「性格の問題だ」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、身体観察家としてお伝えしたいのは、「心の問題の9割は、臓器の悲鳴である」ということです。
特に、腎臓(およびその上にある副腎)は、私たちのメンタルを支える「司令塔」です。
今回は、なぜ腎臓をケアすると不安やパニックが消えるのか。そのメカニズムと、心を整えるための「食事の引き算」についてお話しします。
1. 腎臓は「心のコントロールセンター」
腎臓の上には、「副腎(ふくじん)」という小さな臓器が乗っています。
ここからは、ストレスに対抗するためのホルモン(コルチゾールなど)が分泌されています。
もし、あなたが植物油や甘いものなどの「現代病の元」を摂り続けていると、体内で炎症が起き続けます。
副腎は、その火消し(抗炎症)のために、24時間休まずホルモンを出し続けなければなりません。
副腎疲労とメンタル崩壊
この状態が続くと、副腎は疲れ果ててしまいます(副腎疲労)。
すると、いざという時にストレスに対抗できなくなり、些細なことでパニックになったり、深い悲しみに襲われたりするようになるのです。
つまり、あなたの心が弱いのではなく、「臓器が過労死寸前で、ホルモンが出せなくなっている」だけなのです。
2. イライラの正体は「脳内の炎症」
「怒りっぽい」「キレやすい」という症状も、性格ではなく「脳の栄養状態」が原因であることが多いです。
- 植物油の影響: リノール酸などの油は、体内で炎症物質(アラキドン酸)に変わり、脳の神経細胞を刺激します。これが「制御できない怒り」の正体です。
- 甘いものの影響: 砂糖を摂ると血糖値が急上昇し、その後急降下します。この乱高下に合わせて、脳内では興奮物質(アドレナリン)が過剰に分泌され、イライラや不安を引き起こします。
吉野敏明医師も、これらの食事を断つことで、パニック障害や適応障害、うつ状態といった精神的な症状が劇的に改善した事例を数多く報告しています。
3. 更年期障害も「セット」で治る
中高年の女性の場合、ホットフラッシュや動悸、不安感といった「更年期障害」に悩まれる方が多いですが、これも根本原因は同じです。
前回お話しした「尿漏れ(膀胱のトラブル)」と「更年期(メンタルのトラブル)」は、実はセットで現れることが多いのです。
なぜなら、どちらも「油による機能不全」と「ホルモンバランスの乱れ」が引き起こしているからです。
「ホルモン補充療法」などの足し算をする前に、まずはホルモンを乱す原因(悪い油と砂糖)を引くこと。
それが、心と体を同時に救う最短ルートです。
4. 解決策:心を整える「食の引き算」
では、穏やかな心を取り戻すために、具体的に何をすればよいのでしょうか。
① 甘いもの(砂糖・果物)を断つ
まずは3週間、お菓子や甘いジュース、果物をやめてみてください。
血糖値の乱高下がなくなるだけで、驚くほど感情がフラットになり、イライラしなくなります。
② 植物油を断つ
脳の炎症を鎮めるために、揚げ物や炒め物をやめます。
「煮る・焼く・蒸す」の和食中心に切り替えることで、焦燥感(じっとしていられない感覚)が消えていきます。
5. 「悲しみが減った」という声
私のクライアント様でも、食事を変えて半年ほど経つと、こんな感想を漏らす方がいらっしゃいます。
「そういえば最近、わけもなく悲しくなることがなくなりました」
「夫に対して、優しくなれました」
4毒抜き(現代病の元の除去)は、単なる健康法ではありません。
それは、あなたが本来持っている「優しさ」や「強さ」を取り戻すための、心のデトックスでもあるのです。
さて、ここまで読んで「よし、やってみよう!」と思った方もいるでしょう。
しかし、多くの人が陥ってしまう「ある落とし穴」があります。
次回は、なぜ「一口だけなら」が命取りになるのか、失敗しないための心構えについてお話しします。
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(写真:妻と共に)
延べ80,000件以上の経験をもとに、からだ本来の使い方へ静かに戻す“やさしい整え方”を提案。
著書は Amazonランキング3作連続1位。
一人ひとりの体の声を丁寧に聴きながら、無理のない方向へ導くことを大切にしています。
引用・参考文献:
- [source] 吉野敏明チャンネル, “腎臓リハビリテーションと食事療法”
- [context] 副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)と食事の関係性に関する医学的見解
- [context] 血糖値スパイクと精神的動揺(イライラ・不安)の相関関係
※本記事の内容は、特定の医学的助言を提供するものではなく、情報の提供を目的としています。
※本記事は吉野敏明医師の提言や公開情報を元に、身体観察家の視点で構成したものです。
※健康状態に関する判断や治療については、専門の医師にご相談ください。
※引用されたエビデンスは記事執筆時点のものであり、将来的に更新される可能性があります。











