【新常識】腎臓は「安静」では治らない?油を断ち、歩いて治す「腎臓リハビリ」の真髄

【新常識】腎臓は「安静」では治らない?油を断ち、歩いて治す「腎臓リハビリ」の真髄
現代病の元 ~本来の体に戻るための4つの課題~

【新常識】腎臓は「安静」では治らない?油を断ち、歩いて治す「腎臓リハビリ」の真髄

こんにちは。身体観察家の佐藤 昌史です。

「腎臓の数値が悪いから、運動は控えて安静にしてください」
もし病院でそう言われたことがあるなら、その常識はもう古いかもしれません。

かつては「安静第一」とされてきた腎臓病治療ですが、最新の研究では真逆の事実が明らかになっています。
むしろ、動かないことによる筋肉量の低下や血流不足が、腎臓の寿命を縮めているのです。

今回は、吉野敏明医師や腎臓専門医の船木先生が提唱する、薬や手術に頼らず腎機能を守るためのメソッド、「腎臓リハビリ」について詳しく解説します。

1. 腎臓リハビリとは?「安静」が招くリスク

腎臓は血液を濾過(ろか)して尿を作る臓器です。
これまでは「疲れている腎臓を休ませるために安静に」と言われてきましたが、安静にしすぎると全身の筋肉が落ち、血流が悪くなります。
腎臓は血液を大量に必要とする臓器なので、血流不足は機能低下に直結します。

そこで生まれたのが、「軽い運動(リハビリ)」を日常的に行うことで、血流を改善し、腎機能を維持・回復させるという新しいアプローチです。

2. 今すぐできる「腎臓リハビリ」実践法

「リハビリ」といっても、病院に通ったり特別な器具を使ったりする必要はありません。
大切なのは、日々の「行動変容」です。

① ウォーキング(歩行)

  • 目標: 1日 6,000歩 ~ 8,000歩
  • 頻度: 毎日行うことが重要です。
  • コツ: 今より「プラス1,000歩(約10分)」から始めましょう。スーパーで遠くに駐車する、エスカレーターではなく階段を使う、といった小さな積み重ねが腎臓を救います。

※注意:岩盤浴などで汗をかくだけでは代用になりません。実際に足を動かし、筋肉を使うことが不可欠です。

② スクワット

  • 回数: 1日 たった10回でOK
  • タイミング: 入浴中などがおすすめ。膝や股関節が固まるのを防ぎます。

3. 運動だけではダメ!絶対条件は「現代病の元」を断つこと

ここで最も重要なポイントをお伝えします。
いくら毎日歩いても、「現代病の元(特に植物性油)」を摂取し続けている限り、腎臓は良くなりません。

腎臓専門医も、「減塩」や「タンパク質制限」よりも、まず最優先で指導するのが「植物油を完全にやめること」です。

なぜ油がいけないのか?~キッチンのスポンジ理論~

腎臓や膀胱を「キッチンのスポンジ」に例えてみましょう。

長年、質の悪い油(サラダ油、揚げ物、ドレッシングなど)を吸い込ませ続けたスポンジは、どうなるでしょうか?
ギトギトに硬くなり、水を吸う力も、しなやかさも失ってしまいますよね。
これが、人間の体でいう「膀胱の萎縮(硬くなる)」や「腎機能の低下」です。

この状態で、どんなにスポンジを揉みほぐしても(運動しても)、新しい油を垂らし続けていたら、いつまで経ってもスポンジは復活しません。
まずは「油を断つ(洗剤で洗う)」ことが先決なのです。

4. 「これだけは止められない」が命取り

私の経験上、なかなか症状が改善しない方には共通点があります。
それは、「だいたいやってるけど、チョコレートだけはやめられない」「カフェラテ1杯だけならいいですよね?」と、例外を作ってしまうことです。

厳しいようですが、その「やめられない好物」こそが、あなたの体を蝕んでいる「中毒物質」であり、病気の主原因です。
水漏れの修理で、「一箇所だけ穴を塞ぎたくない」と言っているのと同じこと。
腎臓病やリウマチなどの深刻な疾患を治したいのであれば、例外のない「完璧な4毒抜き(現代病の元の除去)」が必要です。

5. 期待できる効果と期間

腎機能の低下は、20年~40年かけてじわじわと進行したものです。
そのため、1~2ヶ月で劇的に数値が良くなることはありません。体から悪い油が完全に抜けるには、約3年かかると言われています。

しかし、正しい「食事(断油)」と「運動(歩行)」を続ければ、半年ほどで自覚症状に変化が現れます。

  • 夜中のトイレ回数が減った(夜間頻尿の改善)
  • 尿漏れがなくなった
  • むくみが取れて、体が軽くなった
  • イライラや不安が消えた

まとめ:エンジンを錆びさせるな

腎臓リハビリとは、「悪いガソリン(植物油)を入れるのをやめ、アイドリング(歩行)でエンジンを温め直す作業」です。

今日から、炒め物や揚げ物をやめ、煮魚と味噌汁の和食に戻しましょう。
そして、エスカレーターを見たら「腎臓のために階段を使おう」と思い出してください。
その一歩一歩が、あなたの腎臓を、そして未来の健康を作っていきます。

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佐藤 昌史 (写真:妻と共に)
身体観察家 佐藤 昌史(1967年生)
大阪市中央区なんばにて、歩行・姿勢・足裏感覚・食習慣など“体の観察力”を育てる身体教育を行なっています。
延べ80,000件以上の経験をもとに、からだ本来の使い方へ静かに戻す“やさしい整え方”を提案。
著書は Amazonランキング3作連続1位。
一人ひとりの体の声を丁寧に聴きながら、無理のない方向へ導くことを大切にしています。
ご予約・お問合せ:info@cs60japan.com
電話番号:070-1045-4503

引用・参考文献:

  • [source] 吉野敏明チャンネル, “腎臓リハビリテーションと食事療法”
  • [context] 腎臓リハビリテーションガイドライン(日本腎臓リハビリテーション学会)
  • [context] 植物油摂取と膀胱機能・前立腺肥大に関する見解(吉野敏明医師、船木専門医)

※本記事の内容は、特定の医学的助言を提供するものではなく、情報の提供を目的としています。
※本記事は吉野敏明医師の提言や公開情報を元に、身体観察家の視点で構成したものです。
※健康状態に関する判断や治療については、専門の医師にご相談ください。
※引用されたエビデンスは記事執筆時点のものであり、将来的に更新される可能性があります。