【衝撃】タバコは減ったのになぜ癌は増える?「現代病の元」と真の腸活
こんにちは。身体観察家/身体教育家の佐藤 昌史です。
最近、テレビや雑誌で「腸活」という言葉を聞かない日はありません。
しかし、一生懸命にヨーグルトやサプリメントを摂り入れているのに、なぜか体調が優れない、アレルギーが治らない…そんな経験はありませんか?
実は、現代社会における病気の増加には、私たちが良かれと思って取り入れている食事に大きな落とし穴があることがわかってきました。
今回は、吉野敏明医師の提言をもとに、戦後の食生活の変化がもたらした「現代のパラドックス」と、私たちが向き合うべき「現代病の元 ~本来の体に戻るための4つの課題~」について深掘りしていきます。
1. 現代のパラドックス:なぜ癌は増え続けるのか?
まず、皆さんに知っていただきたい衝撃的な事実があります。
- たばこと肺癌の逆転現象: 過去50年間で喫煙率は7分の1に激減しましたが、肺癌の発生率は逆に7倍に増えています。
- お酒と胃癌の逆転現象: バブル期に比べてお酒の出荷量は減っていますが、胃癌は倍増しています。
- 癌全体の増加: 過去40年間で癌患者は3.8倍に増え、年間約40万人が亡くなっています。
「たばこや酒を控えたら癌が増えた」――この矛盾は何を意味するのでしょうか。
吉野医師は、この真犯人は「たばこやお酒」が減ったこととは無関係に、戦後の食生活の変化(特に小麦と乳製品の常食化)が日本人の遺伝的体質に合わず、新たな癌の原因となっているからだと指摘しています。
火事の原因が変わった?
この状況を例えるなら、「火事の原因(たばこ・酒)を取り除いたつもりなのに、実は家の建材そのもの(毎日の食事)を『燃えやすい素材(小麦・乳製品)』に変えてしまい、さらに消火器(免疫システム)が故障するように細工されてしまった状態」と言えます。
これでは、いくら火種を減らしても、火事(癌)は増え続ける一方なのです。
2. 免疫を狂わせる「小麦(グルテン)」の正体
では、なぜ小麦がこれほど危険なのでしょうか。そのメカニズムは「免疫システムの撹乱」にあります。
通常、私たちの体内では白血球から分泌されるTNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)という物質が、エラーを起こした細胞(癌細胞)を見つけ出し、攻撃して死滅させています。
しかし、吉野医師によると、日本人のように遺伝的にグルテンに慣れていない民族が小麦を常食すると、このTNF-αが癌細胞を攻撃せず「避けてしまう」現象が発生するといいます。
警備員と万引き犯の関係
これは、「警備員(TNF-α)と万引き犯(癌細胞)」の関係に例えられます。
本来、警備員は万引き犯を捕まえる役割を持っています。しかし、そこに「非常に紛らわしい騒ぎを起こすクレーマー(グルテン)」が現れると、警備員はその対応に気を取られて混乱し、万引き犯を「避けて」しまいます。
その隙に、本来捕まえるべき万引き犯が野放しになり、店(体)を占拠してしまうのです。
3. 成長を暴走させる「乳製品」のリスク
もう一つの大きな要因が乳製品です。ここには「直接的な発癌性」と「ホルモン作用」のダブルパンチが存在します。
- 成長ホルモンの影響: 牛乳には、子牛を急成長させるためのIGF(インスリン様成長因子)やエストロゲン(女性ホルモン)が含まれています。これらは赤ちゃんにとっては必要ですが、大人が摂取すると、乳癌、卵巣癌、前立腺癌といった「性ホルモン依存性」の癌細胞まで急成長させてしまいます。
- カゼインの発癌性: 乳タンパク質である「カゼイン」自体にも発癌性が高いと指摘されています。
そのリスクは数値にも表れており、牛乳換算で毎日150ml飲む人は乳癌リスクが30%上がり、コップ3杯(450ml)飲むと85%も上がると説明されています。
4. なぜ日本人にとって「課題」となるのか?
「でも、欧米人は食べているじゃないか」と思うかもしれません。
ここで重要になるのが、「腸内細菌と母系遺伝」です。
日本人の腸内細菌や免疫システムは、母親(母系)から受け継がれるものであり、先祖代々その土地(日本)の食事に適応してきました。
縄文・弥生時代から米を食べてきた日本人にとって、戦後急速に入ってきた小麦や乳製品は、進化の過程で適応していない「異物」なのです。
それにも関わらず、なぜこれらが普及したのか。そこには「敗戦と政治」という背景があります。
戦後、アメリカの余剰小麦や油を消費させるための条約(PL480)により、日本は大量の輸入を余儀なくされました。そして学校給食を通じて、パンや牛乳が「栄養がある」として子供たちに刷り込まれていったのです。
5. 取り組むべき「現代病の元」と解決策
以上の背景を踏まえ、私たちが健康を取り戻すために向き合うべき「現代病の元 ~本来の体に戻るための4つの課題~」は以下の通りです。
- 小麦(グルテン): 免疫を撹乱し、癌細胞を見逃させる原因。
- 乳製品(カゼイン・ホルモン): 癌細胞の成長を促進し、ホルモンバランスを崩す原因。
- 植物性油(不飽和脂肪酸): 酸化しやすく、体内で炎症の火種となる。
- 甘いもの(糖類): 炎症を激化させ、腸内環境を悪化させる。
これらを手放し、「お母さんの出身地(ルーツ)の食材」である和食を、「よく噛んで(唾液の免疫力を活用して)」食べること。
ダルビッシュ有投手が大谷翔平選手に「甘いものをやめろ、玄米を食べろ」とアドバイスしたように、トップアスリートも実践する「引き算の健康法」こそが、本来の生命力を呼び覚ます鍵となります。
延べ80,000件以上の経験をもとに、からだ本来の使い方へ静かに戻す“やさしい整え方”を提案。
著書は Amazonランキング3作連続1位。
一人ひとりの体の声を丁寧に聴きながら、無理のない方向へ導くことを大切にしています。
引用・参考文献:
- [source] 吉野敏明チャンネル, “あなたの腸活は間違っている! 今すぐ腸活サプリは捨てなさい。” 他
- [context] 肺癌死亡率と喫煙率の推移に関する統計データ
- [context] 乳製品摂取とホルモン依存性癌のリスクに関する研究
- [context] グルテンとTNF-α(腫瘍壊死因子)の免疫反応に関する研究
※本記事の内容は、特定の医学的助言を提供するものではなく、情報の提供を目的としています。
※本記事は吉野敏明医師の提言や公開情報を元に、身体観察家の視点で構成したものです。
※健康状態に関する判断や治療については、専門の医師にご相談ください。
※引用されたエビデンスは記事執筆時点のものであり、将来的に更新される可能性があります。











