「猫背を直そうと胸を張るけれど、気がつくと背中が丸まっている」
「健康のためにウォーキングをしているのに、膝や腰の痛みが消えない」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、それは努力不足ではありません。
あなたが「良かれ」と思って選んでいる靴や、正しいと信じている歩き方が、逆に身体を壊しているとしたらどうしますか?
犯人は背中ではなく「足の裏」にある
猫背の原因は背中にはありません。根本原因は、身体の唯一の接地点である「足の裏」が機能していないことにあります。
本来、足の裏には強力な「バネ」があり、自由自在に動くことで衝撃を吸収し、姿勢を支えています。
しかし、現代のクッション性が高い靴や、足を過剰にサポートする靴は、足裏にべっとりと密着し、紐で締め付け、この「足裏の自由(バネ)」を殺してしまっています。
土台である足裏が機能不全に陥っているため、その上の骨盤が歪み、バランスを取ろうとして背中が丸まる。これが猫背の正体です。靴を変え、足裏を解放しない限り、いくら胸を張っても猫背は治りません。
「大股歩き」をやめれば、姿勢は劇的に変わる
もう一つ、大きな誤解があります。「健康のために大股で歩きましょう」という指導です。
はっきり申し上げます。姿勢を直したいなら、今すぐ大股歩きをやめてください。
着物や浴衣を着ている時を想像してください。大股で歩くと裾がはだけてしまいますよね?
京都の舞妓さんのように、スッスッと歩く「小股歩き」。これこそが、骨格を正しく使い、身体に負担をかけない最強の歩き方なのです。
大股歩きは身体を不安定にさせ、余計なねじれを生みます。小股で歩くことで初めて、身体の軸が整い、自然と美しい姿勢が保たれるようになるのです。
足元から「一生モノの姿勢」をつくる
「良い姿勢」とは、意識して作るものではなく、無意識で勝手になってしまうものです。
まずは、窮屈な靴で壊された足の裏のバネを取り戻すことから始めましょう。
「小股歩き」の指導を含め、私たちがあなたの足元から全身を変えるお手伝いをします。姿勢が変われば、人生の景色も変わりますよ。