どれだけ寝具を変えても眠れないあなたへ。本来、整った身体は『フローリング』でも熟睡できるのです

「夜中に何度も目が覚める」
「朝起きた瞬間から身体が痛い」
「高級な枕やマットレスを買い求めたけれど、結局しっくりこない……」

50代を過ぎ、こうした睡眠の悩みを抱える方の多くが、解決策を「外側（道具）」に求めがちです。しかし、はっきりとお伝えします。
あなたが眠れない原因は、寝具のせいではありません。

「正しい骨格」があれば、枕もベッドも関係ない

私たちの身体教育における結論はシンプルです。
「骨格が正しい位置にあれば、人はフローリングの上でも熟睡できる」

驚かれるかもしれませんが、これは身体の構造上、紛れもない事実です。
野生動物や幼い子供を想像してください。彼らはふかふかのベッドがなくても、どこでも深く眠ることができます。それは、彼らの骨格が本来あるべき位置にあり、余計な緊張がないからです。

逆に言えば、どんなに柔らかい高級ベッドが必要な状態であっても、それはあなたの身体が歪み、緊張し、「特定の環境でしか休まらない身体」になってしまっている証拠なのです。

身体の緊張が解けない限り、心は休まらない

「骨格が正しい位置にある」ということは、言い換えれば「姿勢が良い」ということです。
骨格という柱がしっかりしていれば、それを支える筋肉は余計な力を使わずに済みます。

しかし、姿勢が悪く骨格がズレていると、寝ている間も身体は倒れないように無意識に筋肉を緊張させ続けます。 「身体の緊張」は、そのまま「心の緊張（自律神経の乱れ）」に直結します。

身体が戦闘状態のままで、心だけリラックスしようとしても不可能です。これが、どれだけ休息をとっても疲れが取れない、眠りが浅いという状態の正体です。